こんにちは!食欲の秋・紅葉の秋・実りの秋…みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は食べることが好きで、先月は広島へ弾丸プチ旅行に行き、友人に勧められたお店で美味しい広島風お好み焼きと出会いました。
初めて食べた広島風お好み焼きはボリューム満点!
完食できるか不安でしたが、鉄板で蒸し焼きされたキャベツが美味しくてペロリと食べちゃいました。
麺は焼きそばしか選べないと思っていたのですが、注文時にうどんも選択できるんですね!
うどんだとどんな食感になるのか気になります。
また、私たちは鉄板のないテーブル席で食事をしていたので、五感でも楽しめる鉄板のあるカウンターで食べれたらなぁ…と思いました。
しかしなぜ鉄板で焼くと美味しくなるのでしょうか?
それは、鉄の熱伝導の良さから短時間料理で旨味を凝縮して調理ができるから。
もう少しわかりやすく説明すると、もやしを炒めるとしましょう。
一般的なふっ素樹脂コーティングのフライパンで調理すると少し水っぽくなることがあります。
しかし、鉄で炒めると一気に食材に火が通るので、シャキッと美味しく仕上がります。
もちろんお肉を焼くときも、旨味の肉汁を閉じ込めて焼くことができるので、非常に美味しくできますよ!
さて、街中で見かける恰好も少しずつ冬仕様となり、一気に年の瀬を感じますね。
卓上にコンロを出して鍋を囲んだり、シチューがより一層美味しく感じられる季節になりました。
今回は鍋料理のうんちくと、材質ごとの鍋のお手入れ方法をお伝えしようと思います!
定番の鍋料理の歴史
ベーシックな3つの鍋料理がどのように日本で食されるようになったか、調べてみました。まずは、先ほどのお好み焼きでも使われていた「鉄」の鍋で楽しむ”すき焼き”です。
①すき焼きの歴史
675年に天武天皇が最初の肉食禁止令を出してから約1200年間は、公に牛の食用が認められていなかったそうです。
大衆にも文化が広がってきた明治時代、すき焼きは「牛鍋」と呼ばれていました。
最近、映画や宝塚の舞台でも実写化された人気漫画「るろうに剣心」でも演者さんたちが食べているシーンがありますよね?
このことは文明開化の象徴だとも言われています。牛肉が食されるようになった歴史は意外と短いのですね。
すき焼きには食べ方が関東と関西で特徴があるのをご存知ですか?
関東は鉄鍋にたっぷりの割り下を入れ、お肉と野菜を煮込んで食べます。
一方関西では鉄鍋で肉を焼いたところに砂糖と醤油で調味し、野菜を入れて食べます。
私はハレの日などに割り下を入れて母が作ってくれていたすき焼きが一般的なものだろうと思っていたので、驚きました。
すき焼きでよく使用される鉄鍋は、材料を加えても鍋の温度が下がらず一定に保たれるので食材の旨味を閉じ込めながら調理ができます。
明治から流行した牛鍋のレシピは割り下を入れて煮込む関東風の食べ方なので、牛鍋の歴史は関東の食べ方で今もなお残っているということですね。
②水炊きの歴史
昨今、博多といえばもつ鍋というイメージが知れ渡ってきていますが、鶏肉をぶつ切りしにし煮込む水炊きは別名「博多煮」と呼ばれる郷土料理の一つです。
鍋料理なのにコースで味わうというのが特徴です。
食べる順序は、まず旨味がぎゅっと詰まっているスープをお好みで薬味を加えていただきます。
そして鶏肉、そのあとに白菜などの野菜やお豆腐などを鍋に入れ、薬味で食べます。
最後に残ったスープで雑炊にして〆るというのが流れだそうです。
博多では冬だけではなく、1年中食べるのだそうです。
中国から伝わったレシピを日本の人の口に合うようにして根付いた水炊き、ルーツを知ってから食べるとまた違った味わいを感じられるのではないでしょうか?
③ちゃんこ鍋の歴史
ちゃんこといえばお相撲さんが食べている鍋という印象ですよね。
実は、ちゃんこという意味はお相撲さんが作る食事全般の事を指します。
ハンバーグを作っても、オムライスを作ってもお相撲さんがつくればみんな「ちゃんこ」なんです!
ちゃんこ鍋は相撲部屋ごととに異なる味付けになっており、朝稽古を見学できるツアー内で食べることもできるみたいですよ。
また、引退する力士がちゃんこ鍋屋を経営されていることが多いので、相撲にゆかりのある土地に行くとお店があちらこちらにありますね。
ちなみに、ちゃんこ鍋は鶏をベースにしたスープにすることが多いそうです。
理由としては、四足の動物(牛・豚)は四つん這いで相撲で負けの姿勢を連想させることから、避けられてきているとのこと。
ゲン担ぎをしているんですね!
昨今の鍋トレンド
2012年頃から様々な食品メーカーが発売している一人鍋用の鍋つゆの素が定番となり、小鍋で楽しむ文化がでてきました。
鍋つゆの味のバリエーションも豊富になってきましたよね。
さらにSNSの普及によりフォトジェニックな鍋というのもトレンドです。
鍋を食べるだけではなく、〆をラーメンやパスタでアレンジしたり、鍋つゆの素を使って別の料理を作ることも当たり前になってきています。
正しい手入れ方法で快適な鍋ライフ!
鍋で食材を炒めているときについうっかり底面を焦がしてしまった…という経験ありませんか?
私は幼いころ、母親の手伝いでカレーの具材を炒めていたときに経験があり、、、ちょっとしたトラウマだったりします。
焦げは一見手ごわそうに見えますが、正しい方法で対処すれば大丈夫!
調理用品メーカー直伝!鍋の材質ごとにお手入れ方法をご紹介します。
ステンレス製の鍋のお手入れ方法
英語でStainless(Stain=錆び+Less=少ない)と表記する金属です。
錆びにくく、お手入れが簡単、丈夫で美しいのが特徴です。
ステンレスの鍋は一般的に茹でものや、カレーやシチューを作るときにオススメです。
ステンレス製のお鍋を焦がしてしまった場合は、金属製のたわしなどでゴシゴシするとキズが付いてしまいます。
鍋に適量のぬるま湯を張り、食酢大さじ2程度を加えてかき混ぜ、鍋底の様子をみましょう。
焦げが柔らかくならない場合そのままとろ火で加熱してください。
焦げが軟らかくなったら中性洗剤と柔らかいスポンジで洗ってください。
ふっ素樹脂コートのアルミ製鍋のお手入れ方法
アルミ鍋の特徴といえば内面のコーティングです。
フライパンと同じふっ素樹脂などでコーティングされている為、非常にお手入れが簡単です。
さらに軽く、持ち運びしやすいのが良いところです。
お手入れ方法ですが、使用後は中性洗剤とやわらかいスポンジで洗ってください。焦げもするんと落ちます。
ですが、お手入れしても焦げが落ちなくなってきた場合、残念ですがふっ素樹脂コートの寿命が来てしまったとお考えください。
琺瑯(ホーロー)鍋のお手入れ方法
琺瑯は酸に強いので、ジャム作りなどじっくりコトコト煮込む料理にピッタリです。
我が家は柚子ジャムを毎年作っているので琺瑯のお鍋は欠かせません!
お手入れ方法ですが、琺瑯は表面にガラス質を焼き付けたものなので、硬い物でガリガリこするのはお控えください。
着色汚れに関しては程度にもよりますが、重曹を使用してみてください。
もしくは強めの酢水を煮たたせ一、
昼夜程度放置(その際は臭いに注意です)すると
表面のガラスが若干溶けることにより、表面がきれいになる場合があります。
酸に強い琺瑯ならではの方法です。
また、軽微な着色よごれの場合は「メラミンスポンジ」でこするのも効果的です。
おわりに
今回は調理用品メーカーならではの視点でお送りしました。
これから忘年会シーズンになると鍋を食べる機会が増えてくるかと思います。
その際のちょっとしたうんちくや、日々の生活にお役立ていただけると嬉しいです!