ホーローのメリット・デメリット解説!ホーロー鍋、保存容器、ケトルを長く使うためのコツとは?

ホーロー(琺瑯)素材はお鍋、保存容器、ケトルなどによく使われます。他の金属にはないツヤっとした光沢感が可愛らしく、どこか懐かしさもありますよね。

においがつきにくかったり、耐久性が高く長く使える点が特徴。
しかし表面はガラス質のため衝撃に弱く、他の金属製品より扱い方に注意が必要です。

今回はホーロー製品のメリット・デメリットや、アイテム別の長く使うコツを詳しく解説していきます。

ホーロー製品のメリット

ホーロー(琺瑯)は金属の表面にガラス質を高温で焼き付けたものです。優れた耐久性、耐熱性、耐酸性があります。

  • 酸やアルカリに強い
  • においがつきにくい
  • 内容物を長時間保存できる
  • 電磁調理器(IH)で使える
  • 表面色が鮮やかに表現できる

ホーローは酸やアルカリに強く、果物を使ったジャム作りに最適です。
表面がガラス質のためにおいがつきにくく、カレーなどの煮込み料理にももってこい。

手作りジャム

ふっ素樹脂加工などの内面コーティング加工をしている鍋は、内容物の塩分が内面コートを傷める原因となります。料理を入れたままの保存は一昼夜程度にとどめ、長時間の保存は推奨していません。

その点、ホーロー製鍋は表面がガラス質。食材の成分にも影響を受けにくいので内容物を保存しても問題ありません。
ぬか漬けや梅干しなどの保存容器としても最適な素材です。

冷蔵庫でホーロー製鍋を保存

ホーロー製品のデメリット

  • 衝撃や急な温度変化に弱い
  • 表面のヒビ、キズが一部分でも発生したら使えなくなる
  • 鉄板の端部にサビが発生しやすい

ホーロー表面のガラス質は急な温度変化や衝撃に弱いです。一度ヒビやキズ等の小さな破損が発生すると、そこから割れが広がることがあり危険です。

ホーロー製品本体は鉄板を加工し、その表面にホーロー加工を施しています。ホーローの特性上、鉄板の端部にはホーロー釉薬がかかりにくいため、サビが発生しやすくなっています。
サビが発生しても、鉄サビは人体に有害なものではありません。できるだけ早めにスポンジ等で洗い落としてから水気を拭き取り乾燥させてください。サビは取り除くことで使い続けることができます。

ホーロー製鍋を長く使うためのコツ・ポイント

ホーロー鍋

ホーロー製鍋は具体的にどのような点に気をつけて使うといいのでしょうか?

デメリットでも説明しましたが、ホーローの表面はガラス質のため衝撃や急な温度変化に弱いです。極端にいえば「ガラスを扱っている」という意識で取り扱っていただくと良いかと思います。

①ぶつけない・落とさない

急激な衝撃を与えないでください。ホーローはガラス質ですので、ヒビ割れやはがれ、破損や変形の原因になります。

②空炊きしない

ホーロー鍋を空炊き

ホーロー製品では絶対に空炊きをしないでください!

空炊きとは、調理器具の中に何も入れずに加熱することです。

空炊きは火災や本体の変形、取っ手やつまみの破損やヤケド、ホーローのヒビ割れやはがれの原因になります。

万一空炊きをしてしまった場合は、水等をかけずに自然に冷めるのを待ってください。

煮物など調理中でも、鍋底に具材がくっついた状態のまま加熱されると接触部分が「局部空炊き」となり、ホーローのヒビ割れやはがれにつながります。鍋底に具材が密着したままにならないよう、かき混ぜながら調理しましょう。

③炒め物、煎り物料理に使用しない

ホーロー鍋で炒め物

ホーロー製鍋で炒め物、炒り物をするとホーローのヒビ割れやはがれの原因になります。

カレーなど炒めてから煮込むような料理の場合、フライパンで食材を炒めてからホーロー鍋に移し、煮込むことをおすすめいたします。

④急冷しない

ホーロー鍋を急冷

急冷もホーローのひび割れやはがれの原因になります。
例えばコンロから下ろしてすぐ水をかけたりすると、ガラス質が収縮してひび、割れの原因になりますので注意しましょう。

自然に冷めるのを待ちましょう。

⑤IHクッキングヒーターでは中火以下で使用する

最大火力でのご使用は本体変形及び器具の破損の原因になります。

本体は「鉄製」でIHクッキングヒーターと相性が良いので、火力(出力)は「中」以下で使用してください。

ホーロー製鍋を長く使うためのお手入れ方法

重曹水を捨てたあと洗剤とスポンジで洗う

ホーロー製鍋を長く使うためにはお手入れにも気をつけましょう!

①スチールたわしや磨き粉を使用しない

ホーロー鍋とクレンザー、スチールたわし

焦げ付きや黒ずみ・着色汚れはゴシゴシ洗いたくなりますが、スチールたわしや磨き粉の使用はNGです。表面を傷つけてしまい、ヒビ割れやはがれの原因になります。

また、焦げ付きを落とす場合は金属製の固いものを使用しないでください。(例えば金属ヘラでガリガリこする等)

焦げ付きはお湯で柔らかくしてからスポンジ等で取り除きましょう。それでも落ちない焦げ付きには重曹を使ってみましょう。

詳しい手順はコチラ▼

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ホーロー鍋のお手入れ方法

②鍋ごとつけ置き洗いしない

ホーロー鍋ごとつけおき洗い

取っ手内部やリング巻製品では内部に水が入りサビ発生の原因になります。

つけ置き洗いはせず、やわらかいスポンジと洗剤でお手入れしたのち、柔らかい布等で水気を拭き取り、乾燥させてから収納保管してください。

また、食器洗浄機や食器乾燥器の使用NGですのでご注意ください。

ホーロー製保存容器(タッパー)の使い方

ホーロー製タッパー(保存容器)はにおいがつきにくく、酸やアルカリにも強いので長時間保存も安心です。

ヒビ割れ、破損を防ぐために以下のポイントに気をつけてご使用ください。

  1. 急激な衝撃を与えない
  2. 表記の耐熱温度、耐冷温度以内で使用する
  3. 直接火にかけない。コンロ等、火のそばに置かない
  4. オーブンレンジでは使用しない

※以上は和平フレイズ製品での使用上のご注意になります。商品に添付されている取扱説明書をよく読み用途に合った使用をしましょう。

ホーロー製ケトルの使い方

ホーローケトル

ホーロー製ケトルもにおいがつきにくく、湯沸かしには最適の素材です。熱伝導がよくお湯が早く沸きます。

基本的にはこれまで説明したホーロー製品と同様に、ヒビ割れ、破損、ヤケド等を防ぐため以下ポイントに気をつけてご使用ください。

  1. 急激な衝撃を与えない
  2. 絶対に空炊きをしない
  3. 空炊きをした場合に、水等をかけて急冷しない
  4. 表面を高温にさらさない
    空炊き以外でも高温にさらされると変色やヒビ割れする場合があります。
  5. 極少量の水を入れて沸騰させない
    水が入っていない部分が高温になり変色やヒビ割れの原因になります。
IHクッキングヒーターと相性の良い「鉄ホーロー製品」は、加熱速度が速いため、火力は中火以下でご使用ください。また、空炊きは高温になるため、ホーローが器具に付着し破損の原因になります。十分ご注意ください。

ホーロー製品の使い方を実践して長持ちさせよう!

いかがでしたか?ホーロー製品は丁寧に取り扱えば末長く使っていけます。

このコラムを参考にホーロー製品を長持ちさせてくださいね。

和平フレイズのホーロー製品

rinto(リント)IH対応ホーローマルチポットM

表面がガラス質のため、色やにおいが付きにくく、滑らかで洗いやすいホーローマルチポット。煮る、茹でる、沸かす、炊く、揚げる、和える、保存に。調理から保存までマルチに使えます。

リントホーローマルチポットラインナップ

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ビタミンアイランド ホーロー角型保存容器(水抜き容器付)

においが付きにくいホーローの容器は、漬物づくりにも最適です。
余分な水分を抜く水抜き付き。

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カフェブラン ホーロー製ケトル

ガラス質でにおい移りが気になりません。熱伝導が良くすぐにお湯が沸きます。

カフェブランホーローケトル

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▼ホーロー製品のお手入れ方法はこちら

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ホーロー鍋のお手入れ方法

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