「鉄フライパンはサビやすい」と聞いたことはありませんか?
実際にサビさせてしまった経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
実は、鉄フライパンはサビてしまっても再生させることができるんです!
この事実をどれくらいの人が知っているのだろう?と、和平フレイズ公式Twitterでアンケートしてみたところ…
鉄フライパンは、サビてしまってもお手入れをすれば再生できることを
— 和平フレイズ【公式】🍳🥘 (@waheifreiz) May 27, 2022
約4割の方は「鉄フライパンはサビても再生できることを知らない」と回答されました。
※当社のフォロワーさんは調理用品好きな方が多く、「知ってる」と回答された方も比較的多数いらっしゃいました!
今回はサビた鉄フライパンを使って再生させる手順をご紹介します。
- サビ取りのために必要なもの
- サビ取りの手順
以上を写真付きで詳しく解説します。
また、後半では鉄フライパンをサビさせずに使い続ける方法もご紹介!
これから鉄フライパンを使ってみようと思っている方や、鉄フライパンのサビに困っている方はぜひ読んでみてくださいね。
鉄フライパンはサビても再生できる!
鉄フライパンはサビてしまっても大丈夫!
お手入れをすれば何度でも繰り返し使用できます。
サビを放置するとどうなる?
鉄フライパンのサビは放置してしまうと広がっていきますが、多くの鉄フライパンは鉄材自体に錆びにくい加工が施されており、サビが内部まで侵食しづらくなっています。
サビたらすぐに侵食され、穴が開いてしまうということは考えにくいです。
しかし全く侵食されないワケではないですし、サビが料理に移ってしまい鉄臭くなりますので、早めに取り除いておきましょう。
▼鉄フライパンのサビにくい加工・種類について詳しく紹介したコラムはこちら
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鉄フライパンのサビ取り方法
ここからは鉄フライパンのサビを落とす道具、手順をご紹介します。
今回は鉄フライパンのシリコーン樹脂塗装を取り除き、水と塩をかけて人為的にサビを発生させました。
水と塩をかけて数時間後にはサビが見られ、数日後には流す程度では落ちないサビになりました。
”鉄製品はサビやすい” というのは本当でした。
準備するもの
- スチールたわしや金属ヘラ
- 食用油
- オイルポット(油を移し替えられる容器)
- キッチンペーパー
スチールたわしや金属ヘラは頑固なサビをこすり落とすために使用します。
油、オイルポット、キッチンペーパーは油ならしで使用します。
油は食用油であればどんなものでもOKです。
ただしごま油等の香りが強い油は、料理に油の香りが移ることがありますのでご注意ください。
手順
鉄フライパンのサビ落としの手順はこちら。
- 鉄フライパンの底を覆うくらいの水を入れます。
- 中火で加熱し沸騰させます。
- スチールたわしや金属ヘラでサビをすり落とし、洗い流します。
落ちない場合は磨き粉(クレンザー等)を使用してください - 水気を拭き取り中火で加熱し、完全に水気を飛ばします。
※水分が付着したままですと必ずサビますので注意してください。 - 最後に必ず「油ならし」を行ってください。
では、写真付きで解説していきます!
①鉄フライパンの底を覆うくらいの水を入れます。
④水気を拭き取り中火で加熱し、完全に水気を飛ばします。※水分が付着したままですと必ずサビますので注意してください。
⑤最後に必ず「油ならし」を行ってください。
油ならしの手順
- 中火で2〜3分加熱し、完全に水気が飛んだことを確認します。
- 火を止めて、多めの油(1/2〜1カップ)を入れます。
- 弱火で3分程度加熱します。
(この3分間が油の膜を作る大事な時間) - 火を止めて、余分な油をオイルポット等に戻します。
- キッチンペーパー等を使い、刷り込むように拭き取ります。
※熱いのでヤケドに注意してください。
▼油ならしの手順を写真付きで詳しく紹介したコラムはこちら
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鉄フライパンのサビ取りビフォー・アフター
鉄フライパンのサビ取り前/後を比較してみましょう!
赤サビはしっかり落とせて、黒い表面に戻りました!
サビ落とし後に目玉焼きを焼いてみると…
サビを落とした鉄フライパンで目玉焼きを焼いてみました。
スチールたわしでごしごしこすっていたので、もしかしたら焦げ付いてしまうかもしれないという一抹の不安を抱えながら…
ええ〜い!
〜数分加熱後〜
どどん!
あ〜よかった。焦げ付きませんでした。
使用後はもちろん、お湯+たわしで洗って、コンロにかけて水分を飛ばし、油を塗ってお手入れ完了です。
▼鉄フライパンのお手入れ方法詳細はこちら
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鉄フライパンがサビる原因は?
鉄フライパンがサビてしまう主な原因はこちら。
- 水、塩、酸が付着している
- 作った料理をそのまま保存している
- 煮る・茹でる・蒸す調理に多用している
- 毎回洗剤を使って洗っている
鉄製品のサビは「水、塩、酸」で発生します。基本的にはこれらに注意しましょう!
「作った料理を保存する」ということも「水、塩、酸の付着」と同じです。料理には水、塩、酸が多く含まれていますよね。
今回の記事作成のために、鉄フライパンにサビを発生させました。
シリコーン樹脂塗装を剥がし、水と塩を付着させ放置すると、数時間後には赤サビが見られ、数日後には写真右のようにしっかりとした赤サビがついた状態に…!!
「煮る・茹でる・蒸す」調理も、鉄の表面になじんだ油の膜が熱湯でとれてしまい、サビやすくなりますのでおすすめできません。
このような調理でご使用になる場合は、調理が終わったら鉄フライパンが温かいうちに洗ってよく乾かし、油を薄く塗ってください。
洗剤で洗うとせっかくなじんだ油が落ちてしまいます。汚れは、「お湯+たわし」で落としてください。
汚れがひどく、食器用洗剤で洗った場合には必ず中火で加熱し、水気をとばしてから「油ならし」を行ってください。
鉄フライパンをサビさせずに保管する方法
鉄フライパンをサビさせないためには、風通しのよい場所で保管しましょう。
シンクやコンロ下の収納は湿気が溜まりやすいため注意しましょう。
まとめ
鉄フライパンをサビさせてしまったら、以下の手順でお手入れしましょう!
- 鉄フライパンの底を覆うくらいの水を入れます。
- 中火で加熱し沸騰させます。
- スチールたわしや金属ヘラでサビをすり落とし、洗い流します。
落ちない場合は磨き粉(クレンザー等)を使用してください - 水気を拭き取り中火で加熱し、完全に水気を飛ばします。
※水分が付着したままですと必ずサビますので注意してください。 - 最後に必ず「油ならし」を行ってください。
鉄フライパンのサビは 水、酸、塩 で発生します。
使用後の料理の保存は絶対にNG!
(アツアツをいただくためにオンザテーブルする程度であれば大丈夫です◎)
なるべく早く洗い、コンロにかけて水分を飛ばし、薄く油を塗っておきましょう。
鉄フライパンはサビてしまっても大丈夫!
諦めることなくお手入れして、快適に長く使っていきましょう。
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今回の検証で使ったフライパンです。
均等に熱が伝わりムラなく焼ける、厚めの底面。ハンドルはブナ材を使用して手触りが良く、握りやすい形に設計されています。
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