このメディアを運営している 和平フレイズ株式会社 では、主に鍋やフライパンの企画・販売をしています。
この記事では、長年の鍋・フライパンの知見をもとに、鉄フライパンがくっつく原因と対処法を解説します。
- 鉄フライパンに食材がくっついてしまう原因とは?
- 鉄フライパンをくっつかずに使うコツは?
本記事で紹介する「鉄フライパンをくっつかせずに使うコツ」を実践していただければ、初心者でも上手にオムレツを焼くことができる…はず!
ちなみに鉄フライパンの「間違った使い方」と「正しい使い方」ではこれだけの差が出ます。
鉄フライパンの取り扱いが難しそう、と抵抗感を感じている人も試しに読んでみてください。
いくつかのコツで鉄フライパンを快適にご使用いただけますよ。
鉄フライパンでこびりつかせずに焼く方法
まずは「鉄フライパンで食材をこびりつかせずに焼く方法をご紹介します。
- しっかり予熱する。目安はうっすらと煙が出てくる直前。
- 多めの食用油を入れる。余分な油はオイルポット等に移す。
- 油を足し、食材を入れる。
- 火加減をやや控えめにする(弱火〜中火)。
※初めて使う場合は「油ならし」を済ませておきましょう。
では手順を詳しく紹介していきます!
目安はうっすらと煙が出てくる直前まで。
②多めの食用油を入れてなじませる。余分な油はオイルポット等に移す。
こびりつきやすい卵ですが、するんと焼くことができました!
調理後は鉄フライパン用のお手入れをしましょう。
鉄製のフライパンは使い込むほどに油がなじみ、焦げ付きにくく使いやすくなっていきます。熱をしっかり蓄え食材に熱を伝えるので、炒め物はシャキッと、焼き物は香ばしく仕上がります。 一方で「くっつきそう」「お手入れが大変そう」「すぐ錆びてしまいそ[…]
一般的なふっ素樹脂加工のフライパン(アルミ製)と同じ感覚で使うと、鉄フライパンではこびりつきやすくなります。
焼き始めは鉄フライパンならではの手順で!ぜひお試しください。
鉄フライパンに食材がくっつく原因とは?
鉄フライパンに食材がくっついてしまう主な原因はこちら↓
- 「 油ならし 」していない
- 調理時の加熱が不十分
- 調理時の油が足りていない
- 火力が強すぎる
- 使用後に汚れを落としきれていない
それぞれ詳しく説明します。
①油ならししていない
油がなじんでいない新品状態の鉄フライパン
使い始めは特に油が十分になじんでいません。
しっかり「油ならし」をしてから使いましょう。
また、毎回の調理の前に行う「油返し」も大切な作業です。
油ならし | 鉄フライパンを初めて使う際に行います。表面に油をなじませ薄い油の膜を作り、焦げ付きにくくすることが目的です。 |
油返し | 毎回の調理前に行います。鉄フライパンの温度を均一にすることと、表面に油をしっかりなじませることが目的です。 |
鉄製のフライパンは使い込むほどに油がなじみ、焦げ付きにくく使いやすくなっていきます。熱をしっかり蓄え食材に熱を伝えるので、炒め物はシャキッと、焼き物は香ばしく仕上がります。 一方で「くっつきそう」「お手入れが大変そう」「すぐ錆びてしまいそ[…]
②調理時の予熱が不十分
食材を入れる前の予熱が不十分な状態では、食材がくっつきやすくなります。
鉄フライパンの表面温度が上がりきっていないと、食材(特にタンパク質を多く含む肉や卵)が凝着しやすくなります。
しっかり予熱し、表面温度を上げることで食材の表面にさっと火が通り、イメージとしては焼き固められ、鉄フライパンにくっつきにくくなるのです。
油を入れる前はしっかりと予熱するようにしましょう!
③調理時の油が足りていない
油を引く量が少ない鉄フライパン
②と同じく、使い始めは特に油がなじんでいません。
毎回の調理時にも、少し多めの油を意識することでくっつきにくくなります。
鉄フライパンは、こびりつきにくい内面ふっ素樹脂加工のフライパンよりも多めの油を使いましょう。
④調理時の火力が強すぎる
予熱はしっかりと…でも調理中は火加減弱め?!
と混乱させてしまうかもしれませんね。
鉄は蓄熱製が高いため、調理中の火力が強すぎると急激に熱くなり、食材を焼き過ぎてしまいます。
その結果「表面は焦げて中は生焼け」なんてことも…。
しっかり予熱し油を入れた後は、火加減は控えめを心がけましょう。
⑤使用後に汚れを落としきれていない
鉄フライパンの汚れを落としきれていないと、焦げ付きとなり、食材がくっつきやすくなります。
特に毎回同じ場所が焦げてしまう場合には、焦げが完全に取りきれていない可能性があります。
また、料理を入れたままにしておくと、料理の塩分や酸等によりサビ発生の原因になります。調理後は内容物を保存せず、すぐに他の容器に映してください。
もしサビてしまっても大丈夫!復活させることができます。
「鉄フライパンはサビやすい」と聞いたことはありませんか?実際にサビさせてしまった経験がある方もいらっしゃるかもしれません。 実は、鉄フライパンはサビてしまっても再生させることができるんです! この事実をどれくらいの人が知っているのだろう?[…]
くっつきにくい鉄フライパンってあるの?
鉄フライパンは内面コーティングを施しておらず、くっつきやすいという難点があります。
油ならしや、使用後のお手入れをすることで油をなじませ、次第に焦げ付きにくくしていきます。
一方で、サビにくさやくっつきにくさに特化した鉄フライパンもあります。
なるべく焦げ付きにくく、サビにくく快適に使いたい方はこちらを選んでいただくのもよいでしょう。
※サビにくい、くっつきにくいと言っても鉄素材です。いずれも鉄フライパンの使い方をする必要がありますのでご注意ください。
フライパン用に開発された、サビにくく丈夫な高級鋼板「ブルーテンパー材」を使用。
「窒化加工」とは鉄に窒素を用いた特殊処理を施すことで、表面に高い耐腐食性と強度のある層を形成し、サビにくくした加工方法。
表面には「ファイバーライン加工」という、繊維状の凹凸を浮き立たせた加工を施しています。食材と接する面が少なく、油がよくなじんで焦げ付きにくく、こびりつきにくくなっています。
「ブルーテンパー材」に「ファイバーライン加工」を施しています。
食材とランダムな点で接触し、油なじみも良くなり、通常の鉄フライパンより焦げ付きにくく・こびりつきにくくなっています。
まとめ
最後に鉄フライパンがくっつく原因と対処法をおさらいします。
鉄フライパンに食材がくっつく原因
- 油ならししていない
- 調理時の加熱が不十分
- 調理時の油が足りていない
- 火力が強すぎる
- 使用後に汚れを落としきれていない
鉄フライパンをくっつかせずに焼くコツ
- しっかり予熱する。目安はうっすらと煙が出てくる直前。
- 多めの食用油を入れる。余分な油はオイルポット等に移す。
- 油を足し、食材を入れる。
- 火加減をやや控えめにする(弱火〜中火)。
※初めて使う場合は「油ならし」する。
以上を実践していただければ、鉄フライパンをくっつかせず快適にご使用いただけますよ。
また、ブルーテンパー材、窒化加工、ファイバーラインといった、サビにくさや焦げ付きにくさに特化した鉄フライパンをお選びいただくのも手です。
鉄フライパン調理は、こびりつきにくいアルミ製フライパンとはまた違った仕上がりになり、料理が美味しくなります。
その分使い方にコツがいるのですが、それによって鉄フライパンを育てることになります。
つまり美味しく焼けて、育てる楽しみもある、使い甲斐のある道具です。
「くっつきにくい使い方」を実践しながら使ってみてくださいね。
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