このWEBメディアを運営している 和平フレイズ株式会社 は、主に鍋、フライパンの企画・販売をしています。2018年にマルチポットを発売し、2022年3月現在で約66万個を販売しました。
たくさんのユーザーさんに使っていただきましたが「いまいち使いこなせていない」「興味はあるけど、便利に使えるのか不安」と思われる方もたくさんいらっしゃると思います。
そんな方へ向けて、マルチポットのことをより知っていただける記事を書きました!
- マルチポットの使い方を知りたい
- マルチポットのデメリットも知っておきたい
という方は、本記事を読んでいただければ、マルチポットを買った後も活用して長持ちさせることができますよ。
実際に筆者もこの使い方を実践して、約4年間、ふっ素樹脂加工のマルチポットを使い続けています。
また、マルチポットは素材によって使い方が異なります。
すでに持っている方は、正しい使い方を実践してマルチポットを活用してくださいね。購入を検討中の方は、使い方も参考にしてみてください。
マルチポットの材質
和平フレイズのマルチポットは、シリーズ別に素材が2種類あります。
アルミ製・内面ふっ素樹脂加工はこびりつきにくく、汚れを落としやすいため扱いやすさが抜群です。
ホーローは衛生的で耐酸性にすぐれ、作った料理をそのまま保存できたり、においがつきにくいという特徴があります。
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また、それぞれにデメリットもあり、使い方も異なります。
では詳しく解説していきます!
アルミ製・ふっ素樹脂加工のマルチポット
ふっ素樹脂加工マルチポットのメリットはこびりつきにくさです。
ふっ素樹脂加工にはこびりつきにくく、汚れを落としやすい性質があります。
炒めてから煮込むようなカレー等の料理や、ホットミルクなど膜が残りやすい調理におすすめです。するっと汚れを落とすことができます。
また、本体はアルミ製で軽くて扱いやすいです。
一方、ふっ素樹脂加工マルチポットのデメリットは次第に焦げ付きやすくなっていくことです。
「ふっ素樹脂加工」とは、簡単に言うとこびりつきにくい成分を含んだ、ものすごく高温に耐えられる塗装被膜です。
傷つきや塩分、酸によって摩耗し、次第にこびり付きやすくなっていきます。
※剥がれたふっ素樹脂加工は人体に入っても無害です。
▲ふっ素樹脂加工のはがれイメージ
ふっ素樹脂加工の劣化につながるため、金属製ツールの使用を控えたり、料理の保存をしないことなど気をつけていただく必要があります。
まとめると、ふっ素樹脂加工のマルチポットは「焦げ付きにくく使いやすいが、コーティングが劣化すると使用感が落ちていく」ということになります。
ただし、コーティングは使い方によって長持ちさせることができます!
アルミ製・ふっ素樹脂加工マルチポットの使い方
次にふっ素樹脂加工マルチポットを長く使うための使い方をご紹介します。
- 中火以下で調理する
- 過度の空焚きをしない
- 料理を保存しない
- 金属製の調理器具を使用しない、洗米は別の容器で行う
- 薄く油を引いて調理する
①中火以下で調理する
火力のめやすは「炎が底面からはみ出さないくらい」です。強火の加熱は取っ手が焦げて危険です。
また、アルミは熱伝導が良いため中火以下で十分加熱できます。
②過度の空炊きをしない
空炊きは火災や本体の変形、外面塗装の損傷、ふっ素樹脂加工の劣化、取っ手やつまみの破損やヤケドの原因になります。
いいことは何もないので空炊きは避けましょう。
※空炊きとは:鍋の中に何も入れない状態で加熱すること
③料理を保存しない
調理した料理をそのまま保存すると、料理に含まれる酸や塩分がふっ素樹脂加工にしみこみ、加工の劣化やはがれの原因になります。調理後はなるべく早く他の容器に移しましょう。
どうしても保存したい場合は一晩をめどにしましょう。
④金属製の調理器具を使用しない、洗米は別の容器で行う
金属製の調理器具やお米はふっ素樹脂加工を傷つけ、そこから塗膜が剥がれる原因になります。特に先の尖ったヘラなどはご注意ください。傷がついたら最後です。
シリーズによっては金属製調理器具OKのコーティングを使用していますが、なるべく使用しないほうがコーティングが長持ちします。
⑤薄く油を引いて調理する
焼き物、炒め物料理をする場合は、ご使用ごとに薄く油を引いて調理しましょう。
ふっ素樹脂加工の表面が高温になりすぎるのを防ぎ、コーティングが長持ちします。
アルミ製・ふっ素樹脂加工マルチポットのお手入れ
ご使用後は食器用洗剤をつけて、スポンジ等で十分に洗い、水気を拭き取り乾燥させてください。
焦げ付き等を落とす場合は、お湯に浸して焦げ付きを柔らかくしてから取り除きましょう。
金属製の固いものでゴリゴリこすると内面コーティングがはがれて劣化します。
本体は食器洗浄機で使用しないでください。また、つけ置き洗いもNGです。
取っ手部分から水が入り、取っ手内部のネジ・根元部分の腐食(サビ)発生の原因になります。
またガラス蓋も食器洗浄機や食器乾燥器には使用しないでください。白く濁ったり、割れることがあります。
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ホーローのマルチポット
ホーローマルチポットのメリットは衛生的に使えることです。
ホーローは金属の表面にガラス質を高温で焼き付けたもので、衛生的で耐酸性に優れています。
表面が滑らかで洗いやすいので、清潔さを保てます。料理のにおいがつきにくく、次の料理に移ってしまうということがありません。
そのため、においが残りやすいカレーやシチューだったり、酸を多く含む果物のジャム作りにおすすめです。
さらに、表面が劣化することがないため調理した料理をそのまま保存するのに最適です。
一方、ホーローマルチポットのデメリットは衝撃に弱いことです。
ホーローは強い衝撃でヒビ割れ、欠けが発生します。
衝撃だけではなく、底面に食材がくっついた状態も「局部空炊き」と言って、ホーローのヒビ割れやはがれの原因となります。
▲食材の焦げ付きからホーロー が剥がれてしまったイメージ
また、ふっ素樹脂加工のようなこびりつきにくい性質はもっていないため、焦げ付きやすくもあります。
つまりホーローマルチポットは「衛生的に使える反面、表面のガラス質は衝撃に弱い」ということになります。
しかし、使い方のポイントを押さえればとても長持ちする便利な素材です!
ホーローマルチポットの使い方
次にホーローマルチポットを長く使うための使い方をご紹介します。
- 絶対に空炊きしない
- 中火以下で調理する
- 炒め物に使用しない
- 洗米は別の容器で行う
- 急激な温度変化を避ける
①絶対に空炊きしない
空炊きをすると本体の変形、ホーローのヒビ割れやはがれの原因になります。
ホーローマルチポットで空炊きは絶対にNGです。
②中火以下で調理する
強火調理は取っ手が焦げて危険です。また、急激な温度変化によりホーローのヒビ割れやはがれ、破損や変形の原因になります。
ふっ素樹脂加工のマルチポットと同様に、めやすは「炎が底面からはみ出さないくらい」です。
③炒め物に使用しない
炒め物、煎り物、焼き物、揚げ焼き料理には使用しないでください。
ホーローのヒビ割れやはがれの原因になります。
炒めてから煮る料理の場合は、フライパンなどで具材を炒めてからホーローマルチポットへ移して煮込むようにしましょう。
④洗米は別の容器で行う
洗米をすることでホーローのヒビ割れやはがれの原因になります。
⑤急激な温度変化を避ける
冷蔵庫保存したものを温め直す際は、中火以下で、よくかき混ぜながら加熱してください。
また、熱いままの状態で水等をかけて急冷しないでください。
いずれの場合も急激な温度変化により、ヒビ割れやはがれ、変形の原因になります。
ホーローマルチポットのお手入れ
ご使用後は食器用洗剤をつけて、スポンジ等で十分に洗い、水気を拭き取り乾燥させてください。
食器洗浄機や食器乾燥器には使用しないでください。
つけ置き洗いもNGです。取っ手内側の穴から内部へ水が入り、サビ発生の原因になります。
焦げ付き等を落とす場合は、金属製の固いものを使用しないでください。お湯に浸して焦げ付き等を柔らかくしてからスポンジで取り除きましょう。
それでも落としきれないホーローの頑固なこびりつきや着色汚れは、落とすことができますよ!
手順はこちら▼
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まとめ
最後にご紹介した内容をおさらいします!
アルミ製・ふっ素樹脂加工のマルチポットは強火調理、空炊き、料理の保存はNGです。
金属へら、ツール使用はコーティングによってはOKですが、なるべく避けたほうがコーティングが長持ちしますよ。
- 中火以下で調理する
- 過度の空焚きをしない
- 料理を保存しない
- 金属製の調理器具を使用しない、洗米は別の容器で行う
- 薄く油を引いて調理する
ホーローマルチポットは炒め物、煎り物、焼き物、揚げ焼き料理には使用しないでください。
また強火調理や空炊きは厳禁です!ホーローがヒビ割れする原因となります。
- 絶対に空炊きしない
- 中火以下で調理する
- 炒め物に使用しない
- 洗米は別の容器で行う
- 急激な温度変化を避ける
ご紹介した内容を実践していただければ、マルチポットを長くご使用いただけるはずです。ぜひ実践してみてくださいね。
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