当社では数多くのフライパンを取り扱っています。
中でもアルミ製で内面コーティング加工のフライパンを多く取り扱っています。
よく「テフロン加工」と呼ばれたりするフライパンですね。
実は「テフロン」はデュポン社の商標であり、ふっ素樹脂加工の商品名の1つです。
※現在は、デュポン社から分社化した「ケマーズ社」が、テフロンの商標を所有しています。
マーブルコート、ダイヤモンドコート、ハードコートといった呼び名もすべてふっ素樹脂加工の仲間です。
そんな「アルミ製・ふっ素樹脂加工」を施したフライパンには、
- ガス火専用タイプ
- IH対応タイプ
の2種類が存在します。
ご家庭の熱源がIHであるにも関わらず、ガス火専用フライパンを買ってしまった…
こうなると、IHが反応せず加熱ができません。
実はこのようなケースは多いのです。
そこで今回は、メーカー目線で「IH対応フライパンの見分け方」を徹底解説します!
「ガス火専用フライパンとの違い」もご紹介しますので、フライパン選びにお役立てください。
IH対応フライパンの見分け方
先述したように、IHクッキングヒーターの場合「ガス火専用フライパン」はご使用いただけません。
ガスコンロの場合は、「ガス火専用フライパン」も「IH対応フライパン」もご使用いただけます!
ただし、ガスコンロの場合はコスパ面で見て「ガス火専用フライパン」のご購入をおすすめします。
こちらは後ほどご紹介しますね。
では、IH対応フライパンの見分け方を解説してまいります。
①パッケージ・ラベルの「IH対応」表記を確認する
フライパンのパッケージやラベルに
- 「IH対応フライパン」
- 「IHクッキングヒーター対応」
といった表記があるものはIHで使えます。
※ガスコンロでも使用できます。
「ガスコンロ専用」と表記されているフライパンは、一般的なIH(鉄・ステンレス対応IH)では加熱されずに使えないので気をつけましょう。
※オールメタル対応IHでは使用可能です。
②フライパンの底面に磁石をくっつけてみる
IH対応フライパンの底面には、ステンレス板が貼り付けてあったり、鉄粉が吹き付けてあります。
その金属がIHクッキングヒーターの加熱面と磁性で反応し、フライパンを加熱することができるのです。
そのため、底面に磁石がくっつくフライパンは基本的にIHで使えます。
鍋やフライパンの底面直径が小さすぎると、IHに反応しませんのでご注意ください。
IH対応フライパンとガス火専用フライパンの違い
IH対応フライパンとガスコンロ専用フライパンの違いは、先述の通り「フライパンの底面」にあります。
IH対応フライパンの底面には、ステンレス板が貼り付けてあったり、鉄粉が吹き付けてあります。
ガスコンロ専用フライパンにはこの処理がありません。
そのため、ガスコンロ専用フライパンは底面(裏面)に模様をプリントしたりすることも可能なのです。
ガスコンロであればガス火専用フライパンがおすすめ
ずばり、ガスコンロであればガス火専用フライパンがおすすめです!
その理由は…
- IH対応タイプよりも価格が安い
- 熱伝導がやや速くなる
IH対応タイプは、対応させるための加工によって若干価格が高くなります。
また、IH対応加工により板厚が増すため、熱伝導にも若干の差が出てきます。
そのためガスコンロであればガス火専用フライパンをおすすめしています。
アルミ以外の調理用品はIH対応?
ここまでは「アルミ製」フライパンについて解説してきました。
では、他の素材の場合はどうでしょうか?
※アルミ製品と同様に、IH対応製品はいずれも底面径が「13cm以上」が条件になります。
鉄製フライパンはIH対応
アルミ製に次いで出荷量が多い「鉄製フライパン」は、すべてIH対応です。
鉄素材は磁性があるため、加工をしなくともIHに反応するんですね。
同じ鉄素材の「鉄スキレット」もIHでご使用いただけます。
耐熱性に優れており、強い火力で調理できます。
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ホーロー製品もIH対応
また、「ホーロー製品」も素材自体は鉄のためIHでご使用いただけます。
表面のガラス質によりにおいがつきにくかったり、耐久性が高く長く使える点が特徴。
その反面衝撃に弱く、他の金属製品より扱い方に注意が必要です。
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ステンレス製品もIH対応
「ステンレス製品」も、鉄素材を含むため、IHでご使用いただけます。
※ステンレス…鉄に一定以上のクロムを混ぜ、錆びにくくした金属のこと。
一生モノと呼ばれるほど長く使うことが可能です。
銅製品はIH非対応
「銅製品」はガスコンロ以外の熱源ではご使用いただけませんので、ご注意ください。
火の通りにムラが出ず、柔らかい火あたりで焼くことができます。
まとめ
アルミ製で内面コート加工のフライパンでIH対応タイプを選ぶ際は、
- パッケージやラベルに「IH対応」表記があるもの
- フライパンの底面に磁石がくっつくもの
と覚えておきましょう!
ガスコンロの場合、同じ形状のフライパンでIH対応タイプ・ガス火専用タイプがある場合は「ガス火専用タイプ」を選びましょう。
コスパがいいです!
フライパン選びの参考になりましたら幸いです。
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